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莉砂『紀砂っ、左が遅いっ!』
紀砂『ごめんっ』
ピアノを練習する2人の風景はいつも変わらず
紀砂のパートでいつも音がズレ、その度に莉砂は苛立ちを見せた。
それでも仲の良い2人は練習が終わると
紀砂『ごめんね、もっと練習するから...』
莉砂『大丈夫だよ、紀砂ならやれるから』
と励まし合いながら2人手を繋いで家に帰るのだ。
家でもそれぞれ練習に付き合いながら
莉砂は紀砂を励ましながら一生懸命な連弾を重ねた。
莉砂『あぁあ...もう少し指が長かったらなぁ...』
紀砂『うん...でもまずは私も早く莉砂みたいに間違わずに演奏出来るように頑張らなくちゃ!』
莉砂『そうしたら演奏する曲も少しずつレベル上げてこうよ』
紀砂『いいね!いつか連弾で発表会にも出たいね!』
そんな会話をして2人、手を合わせて笑った。
莉砂がいるから頑張れる...。
紀砂がいるから頑張れる...。
喜びも悲しみも2人で感じて歩いてく。
.....ずっと一緒。
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