EMBALMING...4

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それから半年が過ぎて高校で進路を決める時期が来た。 俺は高校を出たら仕事をするつもりでいたから、面談も断り、進路希望の用紙にも就職と書いて提出していた。 仕事か...何やろうかな.....。 まぁ、金に成れば別に何だっていいしね。 そう考えながら帰りのバスに乗り揺られていた。 バスの中では子供がはしゃぎながら外を眺めていた。 母親は子供をおとなしくさせるため注意していたが、全く聞いていない子供に少し苛立ちながら見ていた。 後ろ側に座った俺と前輪、右に1人、 左側に2人、真ん中右に親子2人。 何でもない空間で、他人と共通しながらも干渉しないで ただ揺られる。 何でもない空間が土曜の午後を心地よくさせる。 春海にも世話になったままじゃ... アイツ、恩ぎせ悪いとこあるからな... この前だって.... ...っ!!!!!!!! トラックが横から突っ込んで来た。 バスは左側に飛ばされ大きな衝撃とともに電柱にぶつかって止まった。 痛........ 俺は後ろの右手に座っていたのに左側の床に突っ伏していたのだ。 体を起こすと目眩がした。頭を打っていたが幸い差ほどの怪我は無かった。 起き上がって状況を見ると愕然とした。 バスの中央は電柱にぶつかった衝撃で車体は歪み、 前輪の方に座っていた人も同じく怪我を負い サイレンが鳴り響く中...中央に座っていた親子は絶命していた.....。 頭を窓ガラスに叩きつけられ大量の出血と幾つものガラスが刺さり 子供も同じくして 首が折れ曲がっていた.....
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