夢風船

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叶えたい 夢があった 膨らみ過ぎたその風船は 小さな棘で いとも簡単に 割れてしまった その亡骸は まるで抜け殻のよう こころのいちばん奥に 墜ちた 今もそのまま 埃を被ってる それは多分 未練というもので ときどき あの真っ赤な風船が 無性に 恋しくなる
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