娘。

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白米を食べていると、お父さんが立ち上がった。 『あー今日会議だった。めんどくさいな』 ネクタイを片手で締めながら呟く。お父さんは高校教師だ。ありがたいことに同じ高校じゃないが、何故かお父さんはうちの学校にも存在が知れ渡っていて、有名である。コイツのどこがかっこいいのか、分からない。 『じゃあ、行ってらっしゃい』 『あいよ。林檎乗ってくか?』 『断る』 『拗ねんなよ』 頭に手を乗せて、お父さんは行った。 制服に着替えて鞄を持ち、玄関へいく。 『行ってきまーす』 『行ってらっしゃい』 弁当を最後にもらって、あたしは家を出た。
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