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男子バスケの視線が痛い。
りえの事も気になる。
めぐ「気にするな」
あこ「うん。パス練手伝ってくれる?」
めぐ「いいよ。おいでよければ」
こんな感じのまま練習がはじまった。
あたしは今日は練習試合には出なかった。かわりにめぐが出てくれた。
コーチに呼ばれた。
コーチ「わかったんだろ?」
あこ「うん。今不安だよ。ちゃんと試合ができるか。りえと今ぎくしゃくしてるし。」
コーチ「男の支えもあっていいと思う。あっちみて見ろよ」
コーチが後ろの方を指差した。
きょう先輩が心配そうに見てた。
その時あたしは泣いてしまった。
不安が飛んだように。
あたしは迷ってる暇はなかった。
試合がもうすぐなのになにを迷ってんだ。
コーチ「大丈夫か?」
あこ「すみません。練習戻ります。」
バスケにプライベート持ち込んで馬鹿みたいだ。
そのあとめぐとかわって練習試合に出た。
家に帰ってあたしはきょう先輩が気になって。たいち先輩の携帯に電話した。
たいち先輩「はい。あこちゃん?」
あこ「すみません。きょう先輩いますか?」
たいち先輩「いないよ。どうかしたの?」
あこ「いえ。ならいいです。」
たいち先輩「あこちゃん。きょうの事教えようか?」
あこ「え?はい。知りたいです。何もしらないんです。」
たいち先輩「あいつね。あこちゃんのお姉ちゃんと知り合いだって俺がいったら飛んできたよ。その前にもあこちゃんのバスケ頑張ってる姿みていいよねっていってて」
あこ「あたし見られてるのは馬鹿にされてると思ってました」
たいち先輩「お姉ちゃんに番号聞いてあげるって言ったらすげー喜こんでたよ」
あこ「なんか想像つきませんね」
たいち先輩「あこちゃんの事をいろいろお姉ちゃんに聞いてたし。」
あこ「なんか嫌なこと言ってそう」
たいち先輩「それより進めてたよ。明るくて馬鹿だけど部活になると頑張りや。あの子はいい子だよって」
あこ「なんか以外だな。お姉ちゃんがそんな事いうなんて」
たいち先輩「きょうは真剣だよ。あいつカッコイイけど恋愛べたっていうか。まっ考えてあげて。」
あこ「はい。頭抱えてます。」
たいち先輩「バスケも頑張って。相手になるから」
あこ「はい。じゃおやすみなさい」
物凄く気持ちが揺らぐ。
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