故郷との別れ

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朝起きると直ぐに防空壕の作業に取りかかった。 ずっと前から庭に堀はじめて居たのだが畑の仕事もあり、しばらく放置していた。そのおかげで殆んど仕切り直しの状態になってしまった。 幸平はそれを見て 「ちょっとサボり過ぎたか…」 と思ったが、フゥ~っと一回深呼吸をし 「よし!」 と気合いを入れるように声を出し、スコップで穴を掘り進めた。 3時間掛け大人が4・5人入れるぐらいの穴を堀終えた。 穴を大きく掘りすぎた… 一先ずその穴の壁が崩れないよう木の柱と板を入れ固定し天井にも丸太を使い最後に土嚢と土を満遍なく掛け出来上がりである。
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