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「あ!馬鹿キティ……」
ドードーや鳥達が止める間もなくキティはケーキを食べた。手を払いながら口をもぐもぐさせていたが、急いで食べたせいで蒸せてた。
「アリス!ケーキはまだあるから、こっちの皿を」
鳥よりも、ケーキを食べたキティを見ていた。ふらついている。そして片膝を付いてしまった。
「キティ!どうした!?」
あたしが傍に行く間に肩から倒れてしまう。こうなった理屈は分かる、ケーキのせいだ。
「死んで当然だ!」
「あ?」
偉そうにドードーが言った。死んで当然?こいつら、ケーキになに入れたんだ。
「キティに、なにをした」
「そいつが勝手に食っただけだ。ケーキにかけたシロップにはイチイの果実が入ってた。毒だ!どうだ、参ったか!!」
ワシの子が威張るのを合図に、周りもキティを罵倒しだす。
「それを、あたしに、食わせようとしたんだな?」
キティを揺すっても起きない。
「首と隊員が欲しいからな!ね、隊長?」
「まあねっ!」
カササギとドードーのやりとりを冷静に見ていた。ここになぎなたがあったら、やつらの喉を突いていただろう。
「キティ、死ぬなよ……」
死んで当然と言われた毒。この近くに病院は?あったとしても連絡手段がない。絶望的だ。
「キティ」
「はいはい」
死にそうなはずの彼から、普通に返事が返ってきた。
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