~親友~

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僕の親友「大樹」は 恋人を事故で亡くした 12月26日… それが「かな」の 誕生日であり 命日だ… かなとは僕も仲良しだった。 かなが死んだなんて僕も信じられない… ―かなが死んで2ヵ月後。 「大樹、聞いたよ! 学年1可愛い って言われてる子に告られたんだって?」 「フッた」 「え…?なんで!?」 「オレの彼女は… アイツだけだから」 「大樹…。まだかなの事を…」 「ハァ…。悪い、1人にしてくれ」 「うん…」 確かにかなと大樹はすごく仲が良かった。 だけど そこまで かなの事を想ってるなんて… 今日は僕の家に大樹を呼んだ。 「かな…」 大樹がつぶやいた。 「大樹、そんな事言ったってかなは戻らないんだよ…っ!!」 僕は涙ながらにそう叫んだ。 「オレの…オレの頭からアイツが離れねぇんだよ!」 大樹も叫んだ。 「僕だって…!離れないよ!!」 僕もかなの事が好きだった。 だけど、大樹とかなは両想いだった。 僕はそっと2人を 見守るしか出来なかった。 「僕だって…かなの事が好きだったんだよ…!!」 「…!」 「だけど…2人は両想いだったし… 大樹とかなを取り合いたくなかったから…っ!」 「…悪かった」 大樹が僕に謝った。 「オレ…けじめつけなきゃな…。今日は帰る。明日な」 「うん…。明日ね…」 僕は大樹の後ろ姿を見えなくなるまで ずっと見ていた。
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