the discord.

2/2
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/121ページ
彼の好意を 踏みにじった僕は、 あの日以来、 彼の瞳を 直視できていない…。 習性に逆らえず 灯に迷い込んだ 意思の弱い蛾を 掌でそっと スクラップする様な 悪趣味な仕打ちが 癖になって…。 「自己の主張は 時に修復できない 確執をもたらした…」。 彼はきっと 死ぬまで僕を 軽蔑するだろう… 嫌悪するだろう… 疎外するだろう… 嘲笑するだろう… 罵倒するだろう… 無視するだろう… 「見エナイ振リ」を するのだろう…。 あの日以来、 彼の瞳を直視 できていない僕は、 「冷たい人」として 記入されていた…。
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!