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「あ、シロウサギー!」
広場の噴水前には、昨日と同じ真っ白な女の子が佇んでいた。
そのコへ左手をブンブン振る。
アタシに気づくと少し驚いた顔をしたが、すぐ笑顔になって手を振り返してくれた。
それは昨日と同じ神秘的で、でも純粋な笑顔。
「おはよ!」
「おはよう、マイ!びっくりした…お昼頃に来ると思ってたから…」
「だってシロウサギに早く会いたかったんだもん!」
広場の時計は8時12分。
今朝は7時に起きてアサガオの観察を済ませると、まだ寝ているお母さん達より先に、お姉ちゃんと二人でトーストと目玉焼きを食べた。
昨日アタシが遊びに行くことを知ったので、お姉ちゃんはわざわざアタシに朝食を合わせてくれたのだ。
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