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昨日と同じで、シロウサギは噴水前に腰掛けて待っていた。
「マイ!」
アタシを見つけると、彼女は白い髪を靡かせながら走ってきた。
「おはよー!」
「うん、おはよ!今日は何して遊ぶの?」
弾んだ声で訊ねてくる。
その態度から、シロウサギがどれほどワクワクしているのかが分かった。
そんな純粋な笑顔を見ていると、なんだか少しからかいたくなってくる。
「今日はシロウサギのマシュマロほっぺをこねくり回して遊ぼー」
「そ、そんなのやだよぉ!」
「でも…とっても楽しいよ?」
「マイは、でしょ!?あ…ひょっほはいひゃへへひょー!」
嫌がるシロウサギを無視して、ほっぺたをむにゅむにゅ引っ張ってやると、途中から何を言っているのか分からなくなる。
紅い瞳を潤ませ、控えめに抗議するシロウサギ。
そんな目で見つめられちゃうと…うふふ、なんかゾクゾクしちゃう!
「ひゃ、ひゃひ?ひゃんははほはほはひほぉ」
(訳.マ、マイ?なんか顔が怖いよぉ)
「ん~?なんて言ってるのかなぁ?」
「ひひはふー!」
(訳.いじわるー!)
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