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「わぁ…これがマイの秘密基地?」
「そだよ!早く入ろ!」
シロウサギの背中を押しながら、鍵のかかっていない木製のドアをくぐる。
以前来たときと何も変わってない、相変わらずボロボロなログハウス。
玄関を入ってすぐに曲がると、ベッドとタンスが一つずつあるだけの無駄にスペースの多い部屋が見える。
「あ、涼しい…」
そう。床や壁にはあちこち穴が開いていて、そのおかげで風通しが良くで涼しいから、今日みたいな暑い日は最高なのだ。
肩にかかった髪を撫でながら、気持ちよさそうに目を細めるシロウサギ。
妖精さんみたいで、アタシは思わず見とれてしまった。
と、アタシの視線に気づいたのか、シロウサギはこちらを振り返る。
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