372人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうしたの?」
可愛らしく首を傾げる彼女。
その仕草に、なんだか顔が熱くなってくるのを感じた。
な、なんだろ?
胸がすごくドキドキする…。
し、シロウサギは女の子だよ?
誤魔化すために、アタシは廊下の奥を指差した。
「な、なんでもない。それより汗かいたでしょ?シャワー浴びない?」
そこにはトイレと小さなバスルームが一つずつ設置されている。
「使われていないのに水道は通っているみたいなの。」
「そうなんだ…あ、でもボク着替え持ってないよ?」
シロウサギは困った顔をする。
ふう…気づかれなかったみたい。
「大丈夫、あのタンスの中にアタシの着替えが何枚かあるから」
穴だらけな床の上にある、茶色いタンスを指差す。
最初のコメントを投稿しよう!