372人が本棚に入れています
本棚に追加
不安そうな表情のシロウサギ。
そんな彼女…じゃなかった、彼が可笑しくて、アタシは思わず吹き出してしまった。
「ふふ…あははは!」
「え、え?」
戸惑うシロウサギに、アタシは告げる。
「なんでキライになるの?だってアタシ、シロウサギのコト大好きって言ったじゃない!女の子か男の子かなんて関係なくて、シロウサギが好きって言ったんだよ?」
「あ……」
「シロウサギが男の子だったのは驚いたけど、だからってキライになんかならないもん。だってアタシ達はトモダチでしょ?」
こんなの、当たり前のことだ。
アタシは「シロウサギが」好きなんだから。
「マイ…うん、ありがとう!」
先ほどまでの不安な表情から一変し、とても嬉しそうに微笑むシロウサギ。
その笑顔を見てると、なんだか少し恥ずかしくなってきたので、少しふざけてみる。
「でも、男の子なのを黙ってたんだから、罰ゲームだよ?」
最初のコメントを投稿しよう!