8月3日

24/25
前へ
/197ページ
次へ
不安そうな表情のシロウサギ。 そんな彼女…じゃなかった、彼が可笑しくて、アタシは思わず吹き出してしまった。 「ふふ…あははは!」 「え、え?」 戸惑うシロウサギに、アタシは告げる。 「なんでキライになるの?だってアタシ、シロウサギのコト大好きって言ったじゃない!女の子か男の子かなんて関係なくて、シロウサギが好きって言ったんだよ?」 「あ……」 「シロウサギが男の子だったのは驚いたけど、だからってキライになんかならないもん。だってアタシ達はトモダチでしょ?」 こんなの、当たり前のことだ。 アタシは「シロウサギが」好きなんだから。 「マイ…うん、ありがとう!」 先ほどまでの不安な表情から一変し、とても嬉しそうに微笑むシロウサギ。 その笑顔を見てると、なんだか少し恥ずかしくなってきたので、少しふざけてみる。 「でも、男の子なのを黙ってたんだから、罰ゲームだよ?」
/197ページ

最初のコメントを投稿しよう!

372人が本棚に入れています
本棚に追加