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それから、アタシ達は毎日遊んだ。
公園を一日中走り回っていた日もあれば、秘密基地を改良した日もあったし、セミ取りも数え切れないほどした。
以前、テニスコートで出会った怖いお姉さん達とも仲良くなって、みんなでテニスやバドミントンをやったこともある。
そして、夕方はシロウサギと二人でソフトクリームを食べながら、今度は何の遊びをしようか話し合い、明日を楽しみにしながら別れる。
そんな幸せな夏休みを、アタシは送っていた。
―――そして今日も
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「このカッコで大丈夫かな?」
「ん~…濡れたら秘密基地に着替えがあるし、いいんじゃない?あ、それともアタシの水着の方が良かった?」
「そ、そんなことないよぉ!」
「照れなくてもいいのに~」
秘密基地のある場所よりも更に奥の雑木林を進んで行くと、隣街にある裏山まで繋がっている。
昨日の探検ごっこで裏山の調査をしていると、丸い石がいっぱいの河原を発見した。
流れる水は透明に透き通ってすごく綺麗で、こんなところで泳ぎたいね、アタシとシロウサギは同時に言った。
二人で笑い合うと、「じゃあ明日はここで川遊び!」と決まったのだ。
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