8月16日

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作戦を説明する。 まず二手に別れて、アタシが魚に近づいて行く。 そしてワザと波をおこして反対側へ追いやり、待ちかまえていたシロウサギが捕まえる。 「ふふ。お魚ハンターマイの実力、恐れ入ったか!」 「まだ成功してもいないんじゃ…ひひゃひほはひ!」 「口答えするのはこのマシュマロかね!?」 滑らかな白いほっぺたをしばらくこねくり回してから、アタシ達は所定の位置についた。 「作戦開始ー!」 「う、うまくいくかなぁ…」 白い少年はほっぺを撫でながら、心配そうな顔をする。 ふっ…マイさまの実力を見せてやる! アタシはゆっくり、ゆっくりと岩陰に近づいていく。 波をたてないよう、慎重に。 …むむ、ちょっと緊張してきたよ? 石に足をとられないよう、アタシはものすごく集中していた。 だから、いつの間にか川の水が、アタシの胸の辺りまで迫っていたことに気づかなかった。 「マイ!」 シロウサギの声。 えっ?と思ったときにはもう遅く、アタシは足場にしていた石を踏み外し、「ザブン」と水の中に沈んでいた。
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