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「えへへ…キス、しちゃったぁ~」
初めてのキス。
ちょっと恥ずかしかったので、いたずらっぽく微笑んでみる。
「ぁ…あうゎぁ………」
混乱してるのか、顔から湯気が出そうなほど真っ赤になったシロウサギは、何を言ってるのか分からない。
それがまた可笑しくて、クスクスと笑いが漏れる。
「アタシ、シロウサギが好き。もちろんトモダチとしても好きだけど、オトコノコとしても大好きなの!」
自分も真っ赤になっていることを感じながら、想いを伝える。
そうだった。
夕方の帰り道や、夜、ベッドの中にいるとき、そしてもちろん遊んでいるときも、いつもシロウサギのコトを考えていた。
そんな時は決まって楽しい気持ちになって、胸がドキドキするのだ。
お姉ちゃんに相談したら、それは舞も大人になったのよ、って教えられた。
あのときは意味がわからなかったけど、今なら理解できる。
つまり、アタシはシロウサギに恋をしていたのだ。
「シロウサギは、アタシのコト好き?オンナノコとして、だよ?」
少し不安になりながらも、淡い期待を抱いて質問する。
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