8月1日

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「だからアタシ光とか暗いとかよくわかんないの!もう…友達になるのに必要なのは相手が好きか嫌いかだけ!アタシはアナタが好きだからいいの!」 女の子の白い頬が、リンゴみたいに真っ赤になった。 アタシは無理矢理そのコの手を握る。 小さくて真っ白だけど、すごくあったかかった。 「ほら、握手。これでアタシ達は友達!」 「…握手をすると…トモダチなの?」 「そうだよ(…ついさっきから)。あ、アナタ名前は?」 女の子はポーッとしながら、消え入るように呟いた。 「…………白己卯(びゃこう)。」 びゃこう? 女の子なのに? なんか可愛くないから却下。 なんかいい名前は…と、彼女の顔を見る。 髪や肌、ワンピースは真っ白で、瞳だけはすごく綺麗な紅、だから……。 アタマの中に、長い耳をして人参をくわえた白い動物が思い浮かぶ。 「じゃあよろしくね、シロウサギ!」 はい決定。 「え、シロウサギ、って…ボクは白己卯だって…」 「シロウサギの方がカワイいじゃん!」 「…自己紹介の意味がないよぉ!」 「なぁに、聞こえない。全然聞こえなぁい」 指で耳に栓をした。 涙目で抗議する彼女が、アタシのスカートの裾を引っ張っるけど無視。 「さて、シロウサギ。早速遊ぼうよ!何する?セミ取り?秘密基地作り?」 ガックリうなだれながらも、シロウサギはどこか嬉しそうな表情をしていた…。
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