‐美麗の孤独‐

2/4
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/125ページ
今は夕食時。 お父様、お母様、藤堂、倉沢等他の使用人達が大広間にいる。 彼らは、私達の為に、シェフが作った料理を運んでいる。 もちろん、レオンも一緒にいる。 何故か、私の隣に。 レオンはお父様とお母様と話をしている。 時々お父様達は私に話かけてくるけど…私は余り話さなかった。 お父様とお母様は悲しそうな顔をしていた。 前の私なら普通に会話してた。 でも…今は…。 私はうつ向いた。 「美麗…。」 お父様が私に声をかけた。けれど私は、席を立つと、ドアを開け、広間を後にした。 「お嬢様っ。」 藤堂の声がしたけど、私は振り返る事なく、歩きだした。
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!