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ただ虚しく時は過ぎていく…
私は生きる屍…。
人形の様に感情をなくした。
いつまで続くの…?
この苦しみは…?
私は庭先に一人で座っていた。
私の周りに近づく人はいない…。
悲しくはない。
これは、私が招いてしまった事…。
仕方のない事…。
ぼんやりと座っていると、話声がした。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
『はぁ…何とか美麗様を元の姿に戻せないだろうか…。』
その男は溜め息をついて言った。
『藤堂さん。お嬢様が開けてしまった祠って何を奉ってたんですか?』
彼を藤堂と呼んだ青年は尋ねた。
『あぁ、拓弥知らないんだったな。あの祠には、あるものが封印されていたんだ…。』
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