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変わった景色はとても目に入れる事は出来ない世界だった。
縄で括られて無惨にも鋭利な刃物で体中を切り刻まれて死んでいたまだ十歳にも満たない子供
助けを求めても誰も助けずに足、腕、腹部、最後は頭を撃たれて死んでゆく兵士。
何もかもが違う世界。
これほどこの世界は腐っていることを知り何時しか僕の中で殺意と言うのは普通の事なんだと認識をする。
もう一度アイツは言った。
「俺の存在を認めろ。そして腐りゆく世界を壊して廻ろう」
僕はもう迷わなかった。
「共に行くよ。命尽きるまで奪い続けるよ。」
笑いながら答えた。
僕の中で何かが壊れた。
そしてまた目が覚めた。目を開けると海岸に居てそしたらさっきまで僕に乱暴していた奴等が血まみれに横たわっていた。
あの時なら恐がったのに今は怖くない。
それより心地よい風が僕に吹いているのを実感した。
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