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ドンドンドンドンッ
邪魔されたくないと鍵をかけた戸を、誰かがたたいている。
私は、ぼんやりとした意識の中でそれを聞いていた。
「うわーん未来兄ぃーーッ!! お腹すいたーーーッ!!」
「ゴメンっ。なんで怒ってんのか父さんは分からないけどゴメンっ!! だからご飯作ってぇ~っ!!」
「え!!?」
バッ
一気に目が覚めた。
急いでケータイを開いて時間を確認する。
「嘘ッ!!? 九時!? すまん父さん凛々ちゃんっ!!」
私は急いで鍵を開けて、何故かやたらと謝ってくる二人をなだめてから、キッチンへと走った。
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