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あれから私はリュウを家に送ってやって、帰らないで一人にしないでと泣き付かれ、たまたま良いタイミングで帰ってきたリュウ兄に一緒にいてやってくれッ!! と、言い残すとダッシュで家に帰った。
「未来チャ---ン……。」
悲痛に響いたリュウの声が耳に痛かったが、事情を聞いたリュウ兄に理不尽に殺されそうだったため、逃げた。
「すまないリュウッ!!」
………そんな事があったから、今朝はリュウは迎えには来ないだろうと思っていた。
ぴーんぽーん…
「あり? リュウか?」
だから、インターホンの音を聞いた時、少なからず驚いた。
でも、なんだか嬉しくて、私は疑いもせずにドアを開けた。
ぎぃっ
「…………。」
ばたん。
「未来チャン!!?」
……あれ? 幻覚かな? リュウの後ろにブラコンがいた様な気がするよ?
「先崎未来……。開けろ。そして一発殴らせろ。」
やっぱいたぁああぁあっ
「兄ちゃん未来チャンを殴っちゃダメっ」
リュウ~!! 昨日見捨ててごめんよぉ!!!
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