舞台に立つ私達は、

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小さいステージで私とリュウは立ち止まり、何となく出る前に城崎先輩に教わった、和をイメージしたという緩やかなポーズをとった。 「……美しい。」 誰かの、呟きに等しい大きさの声が、やたらと響いて、消えていった。 ざわざわ… それが引き金となったのか、体育館内は徐々に声を取り戻していった。 横目に、リュウを見てみる。 光の下で見たものとは違う、何かとてつもなく綺麗なもの、が、そこにあった。 ……確かに美しい……… どうしようもなくその肩が、足が、髪が、瞳が、色気を放っている。 ……凄まじいな……リュウ…お前は…… 暗く深い空間。 スポットライトで切り抜かれた明るい床。 ………こりゃ、逆効果かもな……リュウファンには… 釣り合ってねぇよ。 ………誰よりも一番近くにいるリュウが、とても遠くにいるような気がした。 .
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