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「ねえ、そろそろ決勝始まるんじゃない?」
「えっ!! 嘘マヂ!!?」
先輩がいきなり起き上がり、腕時計を見るなりショートしそうな顔になる。
「リュウちゃんしのたん先崎ッ!! 集合時間過ぎてるッ!!!」
「ば、馬鹿野郎ーーーーッ!!」
私達は走り出した。
「ミライ~リュウく~んがんばんなさいよ~。」
「ゆーしょうしろよ~。」
後ろで手をふるヒカリと津田がどんどん遠くになっていく。
あれ?
どんどん……?
遠く?
ばたん。
「未来チャン!?」
……私は倒れた。
「いや……大丈夫だからこのまま連れてって……。」
………決勝……
始まる前からやな予感だ。
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