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テストまで後一週間ですから我慢してください。………だそうだ。
俺は尚も課題を弾き続ける今日司郎から目を逸らせると、また深く溜め息をついた。
「颯は………オトナの階段登ってんだよ……。」
自分に言い聞かせる。
母さん認可ってんでもう砦は俺だけだしなぁ……俺が諦めれば晴れて二人は公認の仲、ってか。
「あああああああああーーッ!!! 無理無理無理無理無理無理無理ィーーッ!!! 俺が十数年かけて作った傑作なのに!!! 服のセンスは想定外だったけど!!! あんなにすなおなやさしい性格の高校生なんて今時いないんだからッ!!!!!」
ドゲシッ
「黙りなさいと言っています、城崎依? 君は一曲の間でさえも黙っていられないのですか??」
にっこり笑われた。
……な…何かごめんなさいぃ……
今日司郎さん……目が……目が笑って無いよ……。
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