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「……いい加減認めてあげたらどうですか……?」
「やだ!!」
「……もう既に人間としては先崎未来を認めているのでしょう……?」
「………むぅ……。」
べべべん……
今日司郎は余り深くまでは言ってこないが……本当は全て悟っているのだと思う。
「…………うん。先崎未来はまあまあ良い子だよ。」
「では何故ですか?」
「…………。」
俺が黙ると、今日司郎はふっと笑って、また三味線を鳴らす。
「意地っ張りですねぇ……そこだけは昔から変わらないんですから……。」
「…………むぅ……。」
三味線の音色は、やっぱり少し……疲れる……かも…な。
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