消えた声

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放課後 エミの教室に健太が来てエミの前に来る。 雄太は2人を見ていたが、麻莉子に呼ばれて行ってしまった。 「エミさん、途中まで帰ろう」 「あぁ。それじゃ行くか、健太」 そして2人は一緒に帰った。それを義美が見て誰かに電話をかけていた。 「ちょっと頼みたい事あるんだけど…」 そう言って話をすると笑みをうかべて電話をきった。 「この前、授業さぼった事何か言われたか?」 「うん。先生が怒ってた」 「ハハ・・そうか。この一週間ほとんどいなくなってたから、さすがに怒るか。先生も」 「また、明日さぼろうかな」 「まぁ…さぼるのもいいが、ほどほどにしないとな。 私はもとから、この学校に入りたくて入ったわけではないから、別にいいが…健太は違う。 私と違って将来の夢とかも、もてるし今からだ。」 「エミさんだって将来の夢とかもてるんじゃないの?」 エミはうかない顔をした。 「私は一生あの会社で働いていくから夢なんかいらないんだ。 人助けする事が私の役割だからな。 」 「そっか・・。エミさんは凄いですね。俺はまだ何もできない。」 「…これからだ。健太は」 「そうだね。頑張って見つけるよ。 エミさん俺…今日塾があるので、このへんで」 「おう。頑張ってな」 そしてエミと健太は別れた。 エミがいなくなると健太の周りに何人か男が来た。 「よっ!健太」 その中には準一がいた。 健太は驚いている。 「・・・準一」 「あ?準一だぁ?何、呼びすてしてんだよ。」 準一が健太を蹴る。 するとみんなも蹴る
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