消えた声

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「待て、お前ら…話をする」 そう言って準一がみんなを止めて、健太の近くに行く。 「義美から連絡が来て、お願いされちゃったよ…。 俺とあれ、するかわりに健太をボコボコにしてこいとな…。」 「そんな事のために…俺を?」 「それだけじゃないさ。エミがどんな反応をするかっていうのもある。」 健太の表情が変わっていく。 「エミさんを遊ぶんじゃねぇ。」 「はっ。エミの事となると、あつくなるね~。まさか、お前エミに気があるのか? 惚れてんだろ?」 「……だから、何だよ!」 健太は怒るとみんなは笑った。 そして再びみんなで健太を蹴り始めた。 「エミさん…」 手をあげていたが、健太は目をうすめていき、手が下におりた。 その頃、竜はベットから急に体をおこした。 「はっ!」 「どうした。竜さん?」 エミが近くにいて、びっくりしていた。 「声が消えた。」 「誰の?」 「健太君の声が消えましたよ。」 「何!?もしかして…私にもう、助けなどいらなくなったのか?」 そう言うと竜は、ベットから降り、自分の服を着る。 着る時、腕に包帯が巻かれていた。
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