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次の日もまた次の日も雄太の言う通り、健太は学校には来なかった。
「竜さん、今回は私のやり方が悪かった。 もうちょっと見てれば…」
エミが竜に言うと竜はイスに座って、コーヒーを飲んでいる。
「…エミさんはよくやりました。
けど、今回のお金に関しては半分出しますね。」
エミは驚いたような顔をする。
「竜さん…しかし、健太を助けないで終わったから、お金は0円なはずじゃ?」
「いえ。エミさんは全く助けなかったというわけではないし、声が消えたという意味はエミさんはわかりますよね?
けして…死んだとかの意味ではないですよ。」
エミは黙っている。
「どうやら…忘れたみたいですね。 もし、健太君が死んだら特殊な声が聞こえてくるけど、今回の声が消えた時は特殊な声はなかった。
っという事は、健太君は無事で何があったかわからないが、自分で立っていこうとしてるって事。
つまり…前にエミさんが言った、もう助けなどいらないって意味だ。
だから今回は設定金額より半分あげるということさ。 わかりましたか?エミさん」
「あぁ…。そうか、わかった」
エミが言うと竜はお金をあげた。
その後、エミは学校に来ない健太が気になっていた。
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