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「私はもう、あの学校に行かなくてもいいんだろ?」
そう言うと竜は目をつぶる。
しばらくすると目を開けた。
「エミさんはもうちょっと、あの学校にいてもらいます。」
「何でですか?竜さん」
「次の依頼です。風間雄太。父が借金をしていて借金取りに追われ、とても危険です。
雄太君とその父を守るように。 お金は最後に決めます。」
「なにー!?あいつを助けるのか?」
エミが大声を出すと竜は飲んでいたものをこぼした。
「エミさん!大声出さないでください。 大事な飲み物をこぼしたじゃないですか。 まったく…」
「大事なのか…。それは悪かった。そういえば前に助けたのもはいるのか?」
「あぁ~!確か前に助けた事ありますね。 エミさん。
いいですよ。特別にいれておきましょう。…頑張ってくださいよ」
エミはニコッと笑うと行ってしまう。
「さてと、私もそろそろ力をためておかないとな。
エミさんだけには、いつまでもたよってはいけない。
やっと再会して…この会社をつくったのも、全てはあいつを倒すために…。
あの人の願いと、この世界を守るために…」
竜はそう言って、立ち上がり全身窓のところへ行き、空を見た。
その表情はなんだか悲しい表情だった。
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