黒い影

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エミはTV電話みたいなのを出す。 「竜さん…今回の仕事はおります。」 『何を言ってるんですか!エミさん』 「別に借金してる人まで助けなくてもいいんじゃないか? それに借金してる人の方は2000万もあって、そのお金を付き合ってる女に払わせるという人だ。」 『だったらなおさらです…。借金してても、しなくても人に襲われて命を捨てる人もいるんですよ。 この家族は母親がいないみたいですが、例えば父が亡くなった場合、雄太君はどうするんですか? そういう事考えてください。エミさん』 そう言って竜は電源を切った。 「何…竜さん怒ってんだ。」 (まぁ…確かに、例えの場合だったら新しい母親ができても、父が亡くなったらいるかわからないしな。 あいつ一人になる可能性もなくはないか。 しかし人に襲われるって…借金取りだ。 そいつらだって仕事だから、責められは…しないが。) 「あー。一体私は何しろってんだ。」 エミは頭をかかえると剣を見た。 剣についている印みたいなものを見ると、一人頷き屋上から出て行った。
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