新しい仲間

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外では雄太の父が怯えていて、周りにはこないだ雄太の周りを囲んだ借金取りがいた。 「風間拓哉さんよ。今月はなしですかぁ?」 「ご…ごめんなさい。」 拓哉が頭を下げると一人の人が頭に足をのせた。 「謝ってすんだらな、警察はいらねぇんだよ。 …って一度言ってみたかった。」 その人が笑うと他の人は苦笑する人もいた。 「真面目にやれ!」 「ハ…ハイ。」 その借金取りは仲間に怒られると、また怖い顔になり拓哉を蹴った。 拓哉は口から血を流しているようにも見えた。 「このままいくと、殺っちゃいますよ? 拓哉さん」 「ひぃー勘弁してくれよ。」 「ちょっと…兄貴」 「何だよっ」 一人の人が隣りにいる兄貴っていう人の肩をたたく。 そして指をさすと、みんなは驚いた。 「お…お前は、こないだの」 その兄貴が言う。その先にはエミが見ていた。 「ふん。借金取りさん…いくら何でも殺すのはよくないんじゃないですか? 自殺ならともかく…」 エミが近づいていくと、借金取り達は後ずさりしていく。 「な…何だよ。お前には関係ないだろ? それに…その剣だって持って歩いちゃいけないことになっているんだぞ。」 そう言うと、エミは瞬間移動をしてその男の前に来て、胸ぐらをつかむ 「この剣は、大事な剣だ。お前になんか言われたくはない。」 エミはその男をつきとばした。 周りのやつらは、飛ばされた男の側によった。 「お前…兄貴に何すんだ。」 「ふん。兄貴だろうが、私には知らん。」 エミはそう言うと拓哉の前に行く。
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