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「わ……わかったから静かにしてくれよ竜崎…。おまえ一応店員なんだぞ?」
そんな愚痴をこぼしながらも、渋々とありとあらゆるスウィーツをカゴへと入れる。
「………あぁそうでしたね、すみません」
「はぁ…」
そうしてレジへたどりついた月は、目の前にいる薄気味悪い店員へとカゴを差し出した。
「…315円が……一点。525円が三点……147円が一点…………」
暗~い声で次々と商品の精算を済ませていくL。
(※因みに8割型がスウィーツである)
接客態度はこの上なく悪いが、頭の回転が速いため、レジ打ちなどしなくても安易に精算は出来ている様子だ。
レジ打ちもなかなか素早く手際が良い。
「………こちら…アタタメマスカ…?」
感情の無いテノールな声で、形式的にそんな台詞を独り言のようにぼそっと言った。
「あーそうだな。父さん達もすぐに食べたいだろうし………温めてもらおうかな」
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