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高貴side
結局授業が終わっても、正樹は帰って来なかった
《放課後、何時もなら勇気と部活へ行くのだが
「正樹が来るまで待っとくと…」と言い先に行ってもらった
あれから、1時間…
クラスには俺一人
「…遅い」
いい加減待つのが嫌になり鞄を持とうとしたその時
ガラガラ…
ドアが開いた
正樹!!!
「…有沢くん…」
しかし、教室に入ってきたのは井上だった
「…井上…」
「あの…有沢くん、前々から聞こうと思ってたの…」
「何?」
「有沢くんは…深見くんの事が好きなの?」
「え……?」
井上のいきなりの質問に焦った
正直俺は、正樹の事が好きだ
ホモだと言われてもいい。
ただ、クラスに気付かれないようにしてたのに…
どうして井上は…?
「私、有沢くんと深見くんが抱き合ってるの見たの…」
あれか…
「有沢くんは深見くんの事を…」
「好きだよ」
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