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「私はノアだ
後ろにいるのはリュート
お前の名は何というんだ?」
様子を伺う様に、覆ってる翼を少しだけ広げノアの顔を見た。
それを見てノアが微笑むと、おそるおそる天使は口を開いた。
「……わからない」
「……え?」
か細く震える様な声で、天使はノアの顔を見つめながら呟く。
「僕の名前…わからない…
わからないんだ…」
言い終えると、生気を失った様な虚ろな表情でうつむいた。
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