第一章

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「私はノアだ  後ろにいるのはリュート  お前の名は何というんだ?」 様子を伺う様に、覆ってる翼を少しだけ広げノアの顔を見た。 それを見てノアが微笑むと、おそるおそる天使は口を開いた。   「……わからない」 「……え?」 か細く震える様な声で、天使はノアの顔を見つめながら呟く。 「僕の名前…わからない…  わからないんだ…」 言い終えると、生気を失った様な虚ろな表情でうつむいた。    
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