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目が覚めると、自分の部屋の、布団の上だった。
まだぼうっとした頭のまま、布団から出る。
(学校、行かなきゃ)
身支度をし、家を出る。
歩く間、昨日の夢を、ぼんやりと思い出していた。
(まあ、夢は夢だよね)
そう思い、軽く頭を振ると、目の前にはいつもの歩道橋。
その階段が、一瞬、夢と重なった。
(何、考えてるんだろ)
いつも通りに、階段を昇っていく。
後もう数段…
(ほら、何も…)
突然、体がバランスを崩す。
「うわぁッ!?」
落ちる!
と、誰かに強く腕を引っ張られた。
「大丈夫?」
(!この声…)
ーこれが、私たちの始まりー
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