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第1章.プロローグ
こいつに会ったのは…
2時間目の授業をサボって屋上で寝てた時の事。
「…はぁ、何でいつもこう頻繁にボクの机は誘拐されるのかな。」
フェンスに凭れてボクの机って人気者?と冗談でボソリと呟いて見るもボクの机は好かれて連れて行かれている訳ではないらしい。
困った事にカッターで傷を付けられ酷く落書きされた机を好き好んで持っていく奴も居ないと思うけど良く消えるのがボクの机である。
「お陰でボクの宿題はいつまで立ってもはかどらないよ…」
そう空を見上げボヤくといきなり騒々しい音を立て扉が開いた。
“バンッ…!ガラン…ドンッ……”
空に向いていたボクの視線はゆっくりと扉の方へ。
扉が粉砕している先には黒髪の男子が苦笑いしている。
「どうやれば扉が粉砕するのかな…」
何気なく扉を見て思った事を正直に言ってみた
?「あ…いや、その…人が居るとは思わなくてつい扉を蹴り開けちまって……」
言い訳を考えていたのか間があったが正直に答えたみたい。
まぁ、ボクが思ったのは正直に言うなら最初から考えなきゃ良かったのになんて思いながらも相手に視線を向けて
「授業中だよね」
少し首を傾げて相手を見ながら尋ねて見るも相手はボクに駆け寄るとボクの後ろ襟首を掴んで…はい?
「うわっ…?!苦し…」
そのまま走って屋上内ならどこから見ても死角な給水塔の裏に引っ張られて行きました。後ろ襟首は苦しいです…はい。
そしてどうして隠れるのか尋ね様とすれば
教師「まったくあの問題児は何処へ行ったんだ!」
相当苛ついた感じの先生が一人…二人程来ましたが屋上に詳しくはない先生達は見渡すとすぐに去って行きました。と言うか口押さえられてます。苦しいです鼻も塞がれて息できませんよ誰かさん。
?「ふぅ…助かったぜぇ。」
ボクは助かってませんから…いや、助かったけど……窒息死しそうですよ?
「…んー……」
ボクはどうするべきか考えた末、相手の頭をベシベシ叩きました。相手は頭を叩くボクにやっと気付くと「あ…」と声を漏らして急いでボクの口から手を離し顔の前で謝ります
「別に良いけど…ボクを殺す気でもありましたか?」
少し本気で聞いてみるけれど相手は何度も首を横に振って何度も謝ります。
面白いですよね。
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