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~命~ ~自殺~
私は美香子が居てくれたから、今ここにこうして居るんだよ。
「!見つけた」
「美香子」
私が名前を呼ぶと美香子は勢い良く振り返った。
「さゆり……」
「馬鹿な事して無いで帰ろ?」
「無理なのよ!帰る場所が私には無いの…………私は家族に見捨てられたの。」
…え?
「だから、もう」
美香子は泣きながら何かを訴えようとしていた。
「有るよ。」
「えっ?」
「美香子が帰る場所が」
「…」
「私の側だよ。」
そう、美香子は私の側に居てくれたらそれだけで十分。
「………さゆり」
「だから、帰ろ?」
私は手をさしのべた。
「うん。」
そして二人で夕焼けの街へと帰って行った。
『ほらね』友情は大切なものでしょ?
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