トシミ兄ちゃんとの出会い

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冬休み… いつからだろう 小学五年生頃からも預けられていた横浜から逃げるように北九州に遊びに行くようになった… 横浜では父の姉の娘に虐待を受けていたので夏休みや冬休みはその娘から介抱される一時の安堵感… (詳細はもう一つの小説、産みの親,育ての親)に書いてます… 冬と言えば正月 そして何より子供にとっての楽しみはお年玉♪♪ 組員もこの時は20~30人は、いただろうか…… 組長の息子ともあり小学生の私に一万円入ったお年玉をくれる人もいて 合計するなら10万以上は必ず貰っていた♪♪ トシミ兄チャンもその一人♪ しかしトシミ兄チャンは1番下っ端の為に給料と言うか組から貰うお金などほとんどない… トシミ兄(とも~!♪ トシミ兄チャンもお年玉やらなんなぁ~?) 私( よかよ! お金ない人から貰ってもかわいそうだん 笑) トシミ兄(子供が気使うなって笑)の会話の後にちゃんと用意されたお年玉袋を渡された… 中身の金額500円…… トシミ兄(トシミ兄チャン稼ぎ悪いからそれで辛抱してな…) 私(ありがとう♪♪) トシミ兄(来年はもっとあげれるように頑張っから 笑) 金額ではない… 他の誰より1番印象に残ったお年玉だった 一生懸命に働いてたトシミ兄チャンから貰ったお年玉は他と混ぜる事なく500円入った袋そのまま財布に大事に閉まった…
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