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父は居た！
顔を見合わせ思わず安心したのもつかの間………
父の左手に包帯が……
怪我？？？……！！！
！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
ﾄｼﾐ兄ﾁｬﾝが私に隠していた事が分かった……
この世界では 失敗や問題を起こした者はケジメとして自分の指を詰めると言う、しきたりがある……
父の指… 得に小指付近は何重も何重も巻かれた包帯……………
私（お… ぉとぅさ ん？………）
父（とも……すまんな……… お父さん 指は絶対に詰めないヤクザで居たかったんだけどね…
ともとの約束破っちゃったね…）
私（なんでぇ～～！！！！！！泣…泣…泣…）
父（ちょっと他の組と揉めちゃって… お父さんそこの親分 殴っちゃってさ…）
私（泣………………）
父（お父さんが今回は悪いんだよ とも… 泣くな！…）
父（いいか？ とも… これがお前が憧れてるヤクザの世界だ… それでもお前はなりたいと思うか？）
私（泣……………）
父（お父さんは出来ればお前は普通の仕事に着いて欲しい… お前をお父さんみたいな目には合わせたくないから…）
と… そんな感じの会話がしばらく続いた…
痛かったろ… 悔しかったろ… あの人一倍ヤクザとしてのプライドが高かった父が見せしめのようかの用に指を詰められ苦しむ………
指を詰める… 若いヤクザの間では勲章みたいと思ってる奴もいるが違う…
指がある人程ヤクザとしての信頼度を示す明かしでもあるのだ…
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