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この頃の仕事時間は完全に昼と夜が逆転していたので 家に帰ったのが夜中の3時くらいだった…
一人…家で
ゴシゴシと飛び血を洗う…
涙と同時に震えが襲う…
怖い…
ヤクザってやっぱ怖い…
俺はこんなのに憧れていたのか……
華やかな父の組長としての姿しか見ないで育った事もあった…
トシミ兄チャン…… トシミ兄チャンも本当は怖かったんだろ?
アキ… 怖わかったろ?
だって 俺も怖いから…
とにかくその日は…
早く寝る事で怖さを紛らわした……
翌朝 アキから電話が入る
アキ(ともアンチャン 昨日はごめんネ… お風呂掃除しようと思ったけど… 痛くて………)
私( そぎゃんとは気にすんな… 大丈夫や?)
アキ( ともアンチャン♪ 指って中々切れないんだね♪)
アキは必死に明るく振る舞う……
そりゃそうだ… 躊躇したら指も簡単に落とせるはずもない…
私( ごめんな…何の力にもなれんで…)
アキ( ともアンチャンには関係ないよ♪ 俺が逃げたのが悪いんだし あれで逆に自分に根性がないのがわかったから ヤクザとしてやって行けないのわかったし………)
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