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六甲おろし
今は、どうか知りませんが、昔は三ノ宮でナンパして六甲山までドライブして、セックスに同意しない女を山の中におろして帰ることを六甲おろしと言ったそうです。
ある日、走り屋の男2人が、夜中に六甲山をドライブしていたとき、女の人が道の真ん中に突っ立っているではありませんか。
運転手の男は、「へぇ、あれが有名な六甲おろしかぁ。」
そう言って、車に乗せてあげようと、スピードを緩めようとすると、助手席の男が、「馬鹿!あれは、幽霊だ!そのまま、突っ切れ!」と怒鳴りました。
運転手の男がよく見ると、女の人の半身が透けていました。
しかし、いくら幽霊でも、突っ切るのには躊躇します。
運転手の男がスピードを緩めようとすると、助手席の男が、また怒鳴りました。
「馬鹿!あれはおとりだバックミラーを見ろ!」
運転手の男がバックミラーをみる、明らかに死んでいる女の人が車に飛びつこうと、待ち構えていました。
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