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プロローグ
目が覚めると一面真っ白だった…いや、少し首を動かすと自分がベッドに寝ているのがわかった。 すると、
「目が覚めた?」
声の方に目を向けると白衣を着た女性が部屋の入口に立っていた。
「誰?」
「見てのとおり医者よ。ケガの治療は終わったから今日にでも退院できるわ」
「ケガ?俺はいったい…」
「覚えていないの?あなたは交通事故で大怪我を負ったのよ?」
「交通事故?俺はいったい…」
「?あなたまさか記憶がないの!?」
「お、俺は……誰なんだ……?」俺は唖然とした。自分のことを何一つ覚えていないのだ…
「一時的な記憶障害という訳ではなさそうだし…」医師がそう言うと、病室の扉が音を立てて開いた。バンッ!!
「「鏡夜くん!!」」中年のダンディーな男性と見たところ20代後半女性が息を切らせて入ってきた
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