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何か言ってやろうと口を開いたとき先手を打って、一真に「黙ってな」と言われる。
この力は非常に問題だ。
歩きだした一真に、周りを確認して一蹴りする。
「いて!もう喋れるだろ」
「誰が恋人だ。どっからどうみても誘拐犯と被害者だろ」
「そうか?恋人でもいけると思うぞ。まず、茜は被害者って顔じゃないし、言ったろ?合意だって」
「それは両親が言ったことだろ!私は納得してない!」
「まぁ、そう叫ぶなよ。説明なら、今から十分してやるから」
いつの間にか家の扉まできている。
一真の手で扉が開けられる。
「ようこそ、藤森へ」
まるで本物の吸血鬼のように笑った一真にぞくりとする。
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