藤森一族?

5/25
5676人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
何か言ってやろうと口を開いたとき先手を打って、一真に「黙ってな」と言われる。 この力は非常に問題だ。 歩きだした一真に、周りを確認して一蹴りする。 「いて!もう喋れるだろ」 「誰が恋人だ。どっからどうみても誘拐犯と被害者だろ」 「そうか?恋人でもいけると思うぞ。まず、茜は被害者って顔じゃないし、言ったろ?合意だって」 「それは両親が言ったことだろ!私は納得してない!」 「まぁ、そう叫ぶなよ。説明なら、今から十分してやるから」 いつの間にか家の扉まできている。 一真の手で扉が開けられる。 「ようこそ、藤森へ」 まるで本物の吸血鬼のように笑った一真にぞくりとする。
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!