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小さいころ、夢を見た。
傍に、自身と夢を共にする女がいて、その女は一生俺を愛する。そして、俺も生涯その女を愛し抜こうとその女の胸に印をつける。
鮮やかな、藍色のバラの花。
それが、俺なりの女の愛し方だ。
誰から忌み嫌われてもかまわない。
彼女が俺の腕で果て、俺もその女の下で果てれるのならば、世界がくずれようとかまわない。
「一真、華が見つかった」
そう、その思いは今このときのためにあったのだ。
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