我、在ルベキ…。

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「お前に用はない、この村から消え失せろ!」 「貴様の所為で死んだんだ!」 「この面汚しがっ!よくそんな顔して村にもどってこれたな!見捨てたのか?」「お前が死んでいればよかったんだ!この悪魔めっ!」 デンバーがぼろぼろになり村に帰った その腕の中にメクルを抱いて 村長に今回のことを話した 絶対に何かあるとは思った なぜなら、いつの間にか二人ほど見知らぬハンターが集会場で酒を飲みながら談笑していたからだ いままで村のハンターはデンバー一人、ならば結果は見えている 事情を聞いた村人が罵声を浴びせる しかし、気にはしない 気にすれば心が折れるから…いや、もう砕けているのかもしれない いったん自宅に戻る 自宅は…燃えていた コジローはどこに? 呆然と燃えてゆく自宅をみていた すると、後ろから声 「ご、ご主人…」 「コジロー!」 声の主は赤毛のネコ コジローだ だが様子が違う、どこか弱々しい 「ご主人…これ…」 コジローの手に握られていたのは 古い懐中時計だった
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