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「む~…えぃっ!」
ギュッ
「っっ!?!?」
ガタンッ!!
あまりの痛さに机を蹴飛ばして立ち上がる。
足が痛い。
わきが痛い。
そして周りからの視線がイタイ。
授業中なので先生からの視線もだ。
「…寝て内申を捨てるのは勝手だが、寝ぼけて授業の邪魔はしないでくれないか?…」
周りからはクラスメイトのクスクスと言う笑い声が聞こえる。
「…スイマセン」
俺は寝ているのに気付いていて注意しないのもどうかと思うぞ?
蹴飛ばしてズレた机を戻し、席に座る間際、この痛みの原因であるそいつを軽く睨む。
…まるでざまぁみろと言わんばかりに勝ち誇った表情だ。
なんかむかつく。
そう、俺はこいつにおもいっきり脇腹をつねられたのだ。
なんなんだいったい…
まったく…俺が何をしたと言うのだ。
いっその事昼休みに行くのをやめようかと思ったが、今日俺はあらかじめご飯の類いを買ってきてない。
だからと言って荒れ狂う購買戦争に臨みたくなどはない…
つまり、少しの意地で昼飯が抜きになると言うのはリスクが大きすぎるという事だ。
俺は渋々ながら抵抗するのを諦めた。
残りの時間は眠る事が出来ずただぼーっとするしかなかった。
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