俺とお弁当

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よいしょっと   俺は心の中で呟く。   声にだしたらオヤジくさい気がして嫌だからだ。   ふぅ…やはりここはいい。   下よりも見晴らしのいいそこは入口の上の屋根である。   コンクリートで固めて平らになっており、上るための梯子があるので 屋根、ときかれれば微妙かも知れないが、まぁ 簡単にいうと屋上のそのまた上の屋上である。   そこには大きなタンクがある。   おそらくは貯水タンクでここはその点検のための作業スペースなのだろう。   「ふぅ…今日はちと日差しが強いなぁ…」   ここはいつもポカポカだ。   「よっと」   タンクの裏手、入り口からは見えない場所。   まだあいつが来ていないので横になる。   少し日影に入るが、暖かいので問題はない。   そよそよふく風が気持ちいい。   …   ……  
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