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そして一口
パクッ
「ん…うん、うまい!」
「あ、当たり前じゃない!あたしが作ったんだから!」
それにあたしの…がつまって…だから…
何か言ったような気がするがぼそぼそ言ったので聞き取れない。
「何か言ったか?」
「なな、なんでもないわよ!!」
そうか、若干顔が赤くなった気がするが…熱でもあるのか?
すっと手を額にあてる。
「ひゃぁっ!?」
ビクッとして動かなくなる。
「ん~少し熱いかなぁ?」
そしてさらに赤くなる顔
「なななな…!!」
バシッ
手をどけられてしまった。
できればもう少しそうしてたかったが まぁしかたない。
「まぁ、それだけ元気なら大丈夫か。」
俺はまた弁当を食べ始める。
「…ばかぁ…」
「ん?どうした?」
「~…知らない!」
むくれてそっぽを向かれてしまった。
まったく素直じゃないな。
だがそれもいつもの事か。
それはあの時から変わらないな…
そう、弁当を作ってやると言われた時から…
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